drambuieの日記

drambuie, life is a dram to be satisfied with

60歳からの資産運用戦略:リスク資産、NISA

die with zero の考えは共感ですが、実際には目指しません。

60歳からの資産運用戦略 - リスク資産: NISA

人生100年時代」に60歳を迎え、退職金を手にした時の資産運用戦略を考えます。 私は「die with zero(ゼロで死ね)」という考え方に共感はするものの、実際にはその通りにはしません。

低リスク資産:退職金と預貯金で80歳までを支える

60歳時点で、退職金も含め低リスク資産(まぁ現金・預金ですね)が最大となるでしょう。 この低リスク資産は、80歳頃までに使い切ることを想定しています。

具体的には、以下のような支出で使っていくことになるでしょう。

  • 65歳までの生活費: 年金受給開始までの期間を支えます
  • リフォーム費用: 80歳頃までを見越し住居のリフォームを行います
  • 車の買い替え
  • 趣味活動への支出: 旅行や食べ歩きなど、充実したセカンドライフのための費用です

80歳以降は、年金で最低限の生活を賄うことを想定しています。

医療費は公的医療保険と生活費のバッファーで対応

医療費については、基本的に日本の健康保険制度を頼りにします。

現在加入している民間医療保険は、60代以降は保険料も高くなる傾向にあるため、解約する予定です。 年齢が上がれば病院へ行く確率も上がるでしょう。保険でカバーするよりも、健康保険制度と、生活費のバッファー分で対応すべき事項と思います。

また、日本には高額療養費制度という素晴らしい仕組みがあります。 以前、家族が大けがをした際も、窓口で支払った3割の自己負担も、高額療養費制度の適用でかなり戻ってきました。 別途、加入していた民間の保険も合わせると、黒字になるほどです。 (もちろん痛めた体は元には戻りませんが。)

ただし、将来的に高額療養費制度が見直される可能性もゼロではありません。その時は、戦略を見直す必要があるでしょう。 また保険が適用されないような医療(再生医療など)にも興味がありますが、 そこまでお金もないので、いったん考慮しないことにします。


リスク資産:NISAで20年先、その先の未来へ備える

もう一つの柱、リスク資産は、NISAの非課税投資枠1,800万円の範囲内で運用します。 1,800万円という金額に過不足がないか深く考えてはいませんが、現行の制度を最大限に活用するという考えです。

このリスク資産は、基本的に20年先を見越したお金、つまり「待機資金」「予備資金」として位置づけます。 60歳時点では80歳以降の生活のために、80歳になれば100歳以降のために、そして100歳になれたら120歳以降のためにと、未来の自分への備えとして、原則として手を付けずに置いておきます。

もちろん、手を付ける可能性がないわけではありません。 例えば、80歳以降に想定以上のリフォーム費用が必要になった場合や、災害、気候変動、想定以上のインフレなど、万が一の窮地に陥った際には、最後の砦としてこの資金を活用する可能性はあります。 使いたいときに暴落している可能性がありますが、最悪600万ぐらいあれば、2年ぐらいは生活できるでしょう。それより下がるのは想定外ということにします。

とはいいつつ「せっかく運用するなら増えてほしい」という気持ちもありますよね。 今のところ、NISAの1800万円を超える運用益が出た場合は、その分を現金化する方針です。 これは「お小遣い」や「臨時のボーナス」のような位置づけとし、旅行などの趣味に使うことを考えています。 もちろん、このボーナスがなくても最低限の生活は確保できるようにします。

祖父母の時代には、定期預金でも高金利が得られる時代がありました。 仮に年利5%で3,000万円の定期預金があれば、年間150万円の金利収入が得られ、年金に上乗せすればかなり余裕のある生活ができたでしょう。

しかし現代は低金利時代。NISAを最大限に活用し、100%リスク資産で運用します。 具体的には、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、通称「オルカン」一本で運用する予定です。

もう少し低リスクの運用はあり?

NISAでは、残念ながら定期預金や個人向け国債など元本保証商品はないようです。 私の場合は「リスク資産がなくなっても最低限の生活はできる」ことを目指しますので、100%リスク資産でも問題ないと考えています。

とはいえ、もう少しリスクを落としつつ、インフレリスク程度には備えたいという場合もあると思います。

セミリタイア系のブログなどでは、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を利用されている方もいらっしゃいます。 これはこれで一つの見識かなと思います。 オルカンよりリスクは抑えられますし、自動でリバランスもしてくれます。 ただ、先進国債券や新興国債券にも一定の割合が配分されるため、抵抗を感じる人もいるかもしれません。

かつて証券会社で扱っていたMMFMRFのような、銀行の預金に近い商品(厳密には元本保証ではありませんでしたが)が、マイナス金利政策で姿を消しました。 もし将来、これらの商品が復活し、NISAでも利用できるようになれば、リスクを抑えた運用も検討するかもしれません。

また、「eMAXIS Slimシリーズ」などで、「全世界株式50%+元本保証商品50%」といったバランス型で、 かつ自動でリバランスしてくれるような商品がNISA制度で可能になれば、それはぜひ検討したいですね。 (iDeCoだとできるんですが)

「die with zero」は目指さない理由

「die with zero」という考え方には魅力を感じますが、私はそれを目指しません。 リスク資産は、基本的に使わなければ、それはそれで良いと考えています。

なぜなら、いつまで生きるかは誰にも分からないからです。 (癌など、ある程度死期を想定できるケースもあるようですが、基本的にはコントロールできないと考えます。) 自分がいつ生まれて、いつ死ぬか、自分のことながら、これは自分では決められません。

このリスク資産を、常に将来への備え、つまり「待機資金」として置いておくことで、 常に長期運用状態であるという意識でリスクを取りたいという意図もあります。

もし私が亡くなった場合、この資産は子供が相続する想定です。

「児孫のために美田を買わず」という考え方も理解していますし、相続させることが目的ではありません。 ただ、人口減少時代、我が家もいくつか管理すべきお墓を抱えています。 高額な「離檀料」には抵抗もありますし、子供の考えもあると思いますが、 もし子供が納得してくれるなら、そうした費用に充ててもらうのも良いと考えています。

もちろん50年、100年と運用してくれても、それはそれで面白そうです。

相続時の手間を考えると、できる限り「オルカン」一本に集約し、相続時の計算を楽にしてあげたいですね。