私の貴重な時間を奪った腹いせに、ブログのネタにします。
60歳からの通信戦略:迷惑電話への対応:実践編
以前のブログに書きましたが、私は電話を取りません。本当に必要な要件の場合、留守番電話に残してくれるはずなので、留守番電話の録音を確認し、必要な場合は折り返します。
ある日、留守番電話にこんなメッセージが入っていました。
留守番電話のメッセージの内容:
楽天サポートセンターからの重要なお知らせです。 担当者より緊急での確認事項がございますので、 カスタマーセンターにおつなぎの場合は1番を押してください。 なおこの通話はサービス品質向上のため録音させていただきますのでご了承ください。
自動音声ですね。
最初に重要なこと
まず、重要なことは、電話を取らないということです。人間は話し始めれば、相手の話を理解しようと努める善良な生き物です。しかし、そこが落とし穴。取ってしまったら最後、相手の土俵で戦うことになり、よほど冷静に対処できない限り、詐欺師の思うツボにはまってしまいます。ですから、この手の電話はそもそも出ないのが最善策です。
あやしさ満点
このメッセージ、怪しさ満点ですよね。
まず、「楽天サポートセンターからの重要なお知らせです」と言っておきながら、具体的な何のお知らせなのかが不明です。緊急という割には、内容が一切語られません。もし本当に緊急かつ重要な内容なら、内容を特定できる情報や、具体的な用件を留守番電話に残すはずです。
次に、「担当者より緊急での確認事項がございますので」と続くにもかかわらず、その担当者の名前も名乗りません。会社名だけで名乗るなんて、企業としてはありえませんよね。そして「カスタマーセンターにおつなぎの場合は1番を押してください」という誘導。これは自動音声で不特定多数に電話をかけ、引っかかった人にだけ話を聞かせようとする手口です。
そして極めつけは、「この通話はサービス品質向上のため録音させていただきますのでご了承ください」という、まるで本物の企業のような文言です。詐欺グループも、こういった定型文を使って信憑性を高めようと必死なんですね。
数打てば当たる戦略
この詐欺グループの方々の生活を想像してみましょう。
電話をかけることは自動化されています。ランダムに、あるいは何かしらの個人情報のリストをもとに機械が電話をかけまくります。 そして釣りをする人のように、ただひたすら待っています。
彼らにとって、数千、数万件と電話をかけ、そのうちの数人かが引っかかればそれでいいのです。私たちの貴重な時間や労力を奪うことに何の躊躇もありません。彼らは、私たちの不安や焦りを煽り、情報を引き出したり、金銭をだまし取ったりしようと虎視眈々と狙っているのです。
彼らは悪人ですらないかもしれない
しかし、こうした詐欺グループの方々が、強欲な悪者で短絡的な利益を求めている、という前提すら正しくはないかもしれません。 何らかの施設に拉致されて、計画的に売り上げを上げるように求められているかもしれません。 国家や何かしらの集団の目的のために地道に活動している人たちかもしれません。
私も想像できませんが、生業として、あるいは何かしらの目的のために、そういうことをやっている可能性もあり、 普通の人たちが普通に迷惑電話をかけ、詐欺を行っていることも考えられます。
例えば、世界のとある地域にインターネットが普及し、低コストで日本への電話がかけられるようになった、メールが送信できるようになった。 AIで日本語も少しは書いたり話せるようになった。あるいはネットで遠隔地の日本人を求人できるようになった。 そこで一件でも成功すれば、かなりの金額が取得でき、生活が助かる。貧困から脱出するための人気の職業。 そんな村があったらどうでしょうか?
少々、SFチックな発想ですが、少し考えてしまいました。
私が今回学んだこと
今回の迷惑電話を通して、改めて痛感しました。
- 焦らないこと:怪しいと感じたら、すぐに電話を切るか、出ない。
- 調べることが大事:もし相手が連絡先の電話番号などを示した場合、自分でその企業や機関の公式サイトを確認します。決して、メッセージが指示する番号にはかけないことです。今回の例では、相手は何も連絡先を言いませんでした。その場合は、即座に詐欺だと判断します。
- 個人情報を守る意識:安易に自分の名前、住所、生年月日、口座情報などを伝えない。
さみしいことを言うようですが、退職した後の人間に対して、あなたのために電話をかけようなんて人は基本いません。かけてくる人は、ほとんどが、自分が何かの利益を得るために電話をしてきます。私たちの財産や情報を狙う悪質なものも紛れています。60歳を過ぎて、新しいサービスや情報に触れる機会も増えるかと思いますが、まずは「怪しい」というアンテナを張っておくことが、自分を守る第一歩だと改めて肝に銘じました。
…
と、ここまで書きましたが、こうして私が何かしらの分析をすることが、詐欺グループの方々を助けているのではないか、さらに手口が高度化するだけではないかという懸念もあります。 私がこういうポイントがあやしい、ここがおかしい、と指摘すれば、AIがそれを学習し、より違和感のない迷惑電話のメッセージが作られるだけかもしれません。
最近、留守番電話への迷惑メッセージが増えている気がするのですが、警察が迷惑電話への対策として留守番電話を推奨するようになった後から増えているような気がします。 いわゆる「いたちごっこ」ですね。
いったん今回は、指摘しましたが、引き続き、考えていきたい課題です。 というのも、高齢者をターゲットにした特殊詐欺は、高齢者がある程度の資産を持っている現状、なくなることはないように思えるからです。 もしかしたら、世界レベルの貧富の格差が根本原因だとしたら、もちろん私個人では解決できる問題ではないですが、社会全体で議論すべき問題なのかもしれません。