サイゼリヤの未来を、部外者が勝手に想像する:品質と体験の行方
私はチェーン店の飲食業が好きで、毎週のように定期的に通っています。どの店舗もサービスが一定以上のレベルで安定しているため安心感がありますし、毎月のように新しい試みや新商品があることに楽しさを感じています。
サイゼリヤも以前はそうしたお気に入りの一つでしたが、最近は足が遠のいています。その理由は、シンプルに「わざわざ行くほど美味しくなくなったから」ということです。もちろん、今でも大好きなメニューはあります。個人的には「アロスティチーニ」や「青豆の温サラダ」は外せません。
本日、久しぶりにサイゼリヤを訪れてみましたが、残念ながらその感想は変わりませんでした。
特に、サイゼリヤの代表的な商品だと私が思っている「ミラノ風ドリア」や「ミートソーススパゲッティ(ボロニア風)」は、以前と比べて品質が落ちているように感じます。「ミラノ風ドリア」はホワイトソースの質が落ちていると思いますし、ミートソースのひき肉の量が減っているようにも感じます。「ミートソースボロニア風」も、かつてのようにひき肉とニンジンがたっぷり入ったソースがパスタとしっかり混ぜられて提供されることもなく、ただ白いパスタにトマトベースのソースがかけられているだけに変わってしまいました。乳製品なのか植物性油脂なのか分かりませんが、そういったものでコクを補っているように感じられるのも気になります。(個人の感想です。私のバカ舌調べなので信ぴょう性は低いです)
それでも、ボリュームは申し分なく、熱々の料理が提供されています。一見、普通の外食産業と同じに見えるのが面白いところです。他の外食産業も基本的には、すでに加工された食品を温めているだけということも多いですが、そうした出来合いの見栄えを隠そうとするのが一般的です。しかし、サイゼリヤはまるで「ストレート勝負」を挑んでいるかのように、その点を隠そうとしないのがユニークだと言えるでしょう。
冷凍食品・レトルト食品と「外食」の境界線
このような現状を見て考えるのは、「もし最初からこれが冷凍食品やレトルト食品だと知っていたとしても、あるいは調理ロボットが温めているだけだとしても、私は満足できるのだろうか?」ということです。少なくとも、家のように食器を洗う手間がなく、温かい食事を楽しめる。そして、ドリンクバーもある。ワインやグラッパなどのアルコールもあり、仲間とおしゃべりしながら食事を楽しめる。そう考えると、ある程度の満足感は得られるのかもしれません。
また、たとえ冷凍食品やレトルト食品だとしても、それを調理する器具についてはかなり進歩していると思います。高出力な電子レンジやオーブンによって、家庭では再現できないような品質の調理を自動で行うことができるようになっています。サイゼリヤであれば、ドリアや肉のグリル、ピザ、スープなど様々な料理をオーブンで調理していると思いますが、二郎系ラーメンでいうロットを揃えるというのでしょうか、様々な料理を同一仕様のオーブンで単位時間ごとに均一に焼き上げるようなシステムを構築しているのではないでしょうか。
以前なら、サイゼリヤに限らず、ファミリーレストランのドリアやピザ、グリルなどの肉料理について、火の通り具合に不満を感じることもありましたが、現在そういったことはほとんどありません。唐揚げやトンカツといった揚げ物をチェーン店でも積極的に提供できるようになったのも、こうした技術進化の賜物でしょう。
一時期、サイゼリヤの経営陣が「理系」であると話題になりました。その話を聞くと、今のサイゼリヤの状況は、彼らが「外食産業として、どこまで品質を落とすことができるのか」を観察しているようにも思えてきます。つまり、外食としてお客様に受け入れられるギリギリの品質はどこにあるのか、単にレトルトや冷凍食品を温めただけのものが外食として通用するのか、といったことを彼らは探っているのかもしれません。
サイゼリヤのこれからに思うこと
品質を追求するのも、効率を追求するのも企業としては当然の経営判断です。とはいえ、私個人としては、かつての「家で食べるもの、レトルトや冷凍食品よりも美味しくて、食材の珍しさもあり、しかも、お手頃」というサイゼリヤの魅力をもう一度感じたいという気持ちも正直なところです。
サイゼリヤは現在の物価上昇の局面において、値段を上げずに品質を下げるというチャレンジの方向に動いていると、私は捉えています。その結果、私たちがスーパーやドラッグストアで入手できる冷凍食品やレトルト食品と同じくらいの品質レベルの食事を提供するようになっていると感じます。私個人としては、それよりはもう少し高品質な料理を提供してほしい気もしますが、選択するのは消費者全体です。もしかすると、このくらいの品質レベルで問題なく、安く外食を楽しめればいいという方向になる可能性もあります。
また「理系」なレストランとして、今後、ほとんどの調理を、調理機械やロボットが担当する方向性も当然考えているでしょう。
サイゼリヤが今後、どこに向かっていくのか。単なる「レトルトや冷凍食品を温めて提供する場所」になってしまうのか、それとも新たな価値を創造していくのか。部外者ながら、その動向に注目せずにはいられません。
足は遠のいていますが、定期的に確認したいチェーン店です。
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