60歳からの健康戦略:まつげを洗う
皆さんコロナ渦で手洗いを習慣にするようになったと思いますが、まつげ洗いはどうですか? 「まつげを洗うのって何なの?」そう疑問に思いますか?
実は、まつげのケアは手の洗浄と同じくらい、目の健康を守る上でとても重要です。
なぜまつげを洗う必要があるの?
まつげの根元を清潔に保つことは、目の健康にとって非常に重要です。その理由を理解するには、目の潤いを保つための大切な器官「マイボーム腺」の働きを知ることが鍵となります。
目の健康を左右するマイボーム腺
私たちの涙は、水分だけでなく油分や粘液など、いくつかの層でできています。このうち、涙の表面を覆う油分を分泌しているのが、まつげの生え際に並んでいる「マイボーム腺」です。
この油分には、主に以下の2つの重要な役割があります。
- 涙の蒸発を防ぐ: 涙の表面にフタをするように油膜を張ることで、涙がすぐに乾いてしまうのを防ぎ、目の潤いを保ちます。
- 涙を目の表面にとどめる: 涙が流れ出るのを防ぎ、目の表面に安定して留まるのを助けます。
汚れが原因でマイボーム腺は詰まる
マイボーム腺は、以下のようなさまざまな要因で簡単に詰まってしまいます。
- 古い角質
- 皮脂
- ホコリ
- メイクの残り
マイボーム腺が詰まると、油分が十分に分泌されず、涙の油分層が不安定になります。その結果、涙がすぐに蒸発してしまい、目の乾きや不快感を引き起こすドライアイの原因となります。
さらに、詰まったマイボーム腺の内部に細菌が繁殖すると、以下のような目のトラブルに発展するリスクも高まります。
- まぶたの炎症(眼瞼炎)
- 痛みを伴うものもらい(麦粒腫)
- 汚れをエサに繁殖するまつげダニ
「まつげダニ」と聞くと少し驚くかもしれません。このダニが過剰に増えると、かゆみや炎症など、さまざまなトラブルを引き起こすリスクが高まります。
このように、一見些細な「まつげの汚れ」は、目の潤いを保つ機能そのものを阻害し、さまざまな目のトラブルを引き起こす深刻な原因となります。日々の丁寧な洗浄でマイボーム腺を清潔に保つことが、目の健康を守る第一歩と言えるでしょう。
正しい「まつげケア」のポイント
まつげケアは、やみくもに洗えばいいというものではありません。目の周りはとてもデリケートなので、次の3つのポイントを意識して行いましょう。
1. こすらない
最も重要なのが「こすらない」ことです。強くこすると、デリケートな皮膚が傷つき、色素沈着や炎症の原因になります。指の腹でやさしくなでるように洗うか、ぬるま湯で湿らせたコットンでそっと拭き取るようにしましょう。(水でも問題ありませんが、ぬるま湯の方が効果的です)
2. 洗剤は必要ない
日常的なケアであれば、洗剤を使う必要はありません。ぬるま湯と指の腹だけでも、十分に汚れを落とし、マイボーム腺の詰まりを解消する効果が期待できます。アイメイクをしている場合は、専用のクレンジング剤を使い、優しく丁寧にメイクを落としましょう。 まつ毛シャンプーというものもあるそうです。気になる方は調べてみてください。
3. 1日1回が基本
目の健康を守るためには、1日1回のケアで十分です。特に夜の洗顔時がおすすめです。日中に溜まった花粉やホコリ、皮脂、メイク汚れなどを寝る前にきれいにすることで、目を清潔な状態に保てます。
目ヤニがたまりやすい場合は?
私は目ヤニがたまりやすいです。以前、耳垢がジクジク型という話をしましたが、どうも目の分泌物も多いようです。起床直後に洗顔するのですが、朝は起きてから分泌が本格化するのか、30分もすると目ヤニが気になります。また日中も数時間おきに目ヤニが気になり、視界がぼやけるので、目の周りをこすらないように目ヤニを落としています。
もし、私のように「1日1回では足りない」と感じる方は、回数を増やしても問題ありません。ただし、この場合も「こすらない」ことを徹底し、洗剤は使わずにぬるま湯だけで優しくケアすることを心がけてください。
日々の丁寧な「まつげケア」は、目の健康を保つだけでなく、まつげそのものを美しく保つことにもつながります。洗顔や手洗いの際に、今日から意識してみませんか?