60歳からのリフォーム戦略:フローリングが痛んできた:予習編
我が家も築年数がたち、フローリングの痛みが気になるようになってきました。
60歳を過ぎると身体機能も徐々に変化し、家の中のわずかな段差や床のささくれが、思わぬ転倒事故につながる危険性もあります。何より、そこを避けて歩かないといけないので、面倒ですよね。
そこで、なるべくDIYで費用を抑えつつ、補修または張り替えなどを検討し始めたところです。
フローリングの良さ
フローリングは、私たちの暮らしに欠かせない床材です。その良さは、以下の点にあります。
- 温もりと安らぎがある: プリント板や化粧板だとしても、木材ならではの温かみと優しさが部屋に落ち着きをもたらします。
- 掃除がしやすい: ホコリやゴミが溜まりにくく、さっと掃くだけで清潔さを保てます。ハウスダストが気になる方にも大きなメリットです。
- 優れた耐久性: 適切にお手入れをすれば、何十年と美しい状態を保つことができます。
フローリングの主な素材
フローリングには、主に「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があります。
- 複合フローリング: 合板の表面に、天然木の薄い板や木目のシートを貼り付けたものです。価格が手頃で、傷がつきにくい加工がされている製品が多く、現在では主流となっています。
- 無垢フローリング: 1枚の木材から作られたフローリングです。調湿効果があり、夏は涼しく冬は暖かいといった特徴があります。ただし、価格が高く、反りや収縮が起きやすいといった特性も持っています。
フローリングの痛み方のパターン
フローリングの痛みには、いくつかのパターンがあります。原因を知ることで、適切な補修方法が見えてきます。
- 小さな傷、へこみ: 何か重いものや固いものを落としてしまったときにできるものです。
- 板の反り、床鳴り: 床下の湿気や接着剤の劣化、あるいは構造的な問題で板が反ったり、床を歩くたびに「ミシミシ」と音が鳴ったりする場合があります。反りがひどくなると、そこからフローリングが割れてしまい、怪我につながる危険性も出てきます。
- 直射日光による経年劣化: 窓から差し込む太陽光で、フローリングが日焼けして色あせたり、変形したりすることがあります。
フローリング補修の選択肢を知る
では、いざ補修するとなった時、どのような方法があるのでしょうか?主な選択肢は以下の3つです。
- 部分補修: 傷やへこみが小さい場合、専用の補修キットを使って自分で直す方法です。費用を抑えられますが、仕上がりには技術が必要です。
- 重ね張り: 既存のフローリングの上に、新しいフローリング材を重ねて張る方法です。大掛かりな解体作業が不要なため、工事費用や工期を抑えられます。以前、リフォーム会社に相談した際も、この重ね張りを提案されました。やはり、工数が少なく済むため、業者にとっても扱いやすい方法なのでしょう。
- 張り替え: 既存のフローリングをすべて剥がし、新しいものに張り替える方法です。費用は高くなりますが、床下の状態も確認でき、新築のように美しい仕上がりになります。
DIYの場合
部分的な補修であれば、ホームセンターやインターネットで手に入る補修キットを使って、自分で行うことができます。費用を大幅に抑えられるのが最大のメリットです。
具体的には、以下のような補修方法があります。
- クレヨン・スティックタイプ: 小さな傷やへこみに色を埋めて目立たなくする方法です。フローリングの色に合わせて色を選ぶ必要があり、木目を再現するのは少し難しいかもしれません。
- パテタイプ: へこみが深い場合に、パテを埋めて平らにする方法です。乾いてからやすりで削り、色を塗るなどの工程が必要です。
- リペアジェル・ワックス: 軽度な擦り傷やツヤのムラを改善する方法です。フローリングの表面に薄く塗るだけで、傷が目立たなくなります。
これらのDIY補修は、あくまで「目立たなくする」ことが目的です。完璧な仕上がりを求める場合は、やはり専門の技術が必要になります。
専門技術を学ぶなら資格やオンライン講座も
フローリング補修の世界には、専門の技術を学ぶための資格制度やオンラインで学習する方法も存在します。
例えば、ウッドリペアマイスターという資格があります。これは、一般社団法人 全国ハウジングマイスター協会が主催する講座で、住宅の木部のキズ補修を行うための知識と技術を学びます。
- ウッドリペアマイスター2級認定講座: 基礎知識から凹みや打痕キズの補修まで、基本的な技術を学びます。
- ウッドリペアマイスター1級認定講座: 2級取得者限定の、より高度な技術を学ぶコースです。
この資格は、現場監督や職人のスキルアップはもちろん、私のようにDIYを本格的に学びたい方まで幅広く対応しているのが魅力です。
また、最近ではオンラインでフローリング補修の技術を学べる動画も増えています。プロの職人が解説してくれる実践的な内容が多く、自宅で自分のペースで学習できるのが大きなメリットです。資格はなくても、独学で技術を身につけたい方には良い選択肢でしょう。
部分的な張り替えを検討
我が家の場合、何カ所か大きく割れてしまっているため、部分的な張り替えが必要そうです。これを業者に頼まず自分でやるとなると、やはり少し技術を習得しないと難しいなと感じています。
フローリングの一枚だけを交換する場合、専門業者に依頼するのが一般的ですが、DIYで挑戦することも不可能ではありません。 ただし、床下の状態やフローリングの固定方法によっては難易度が大きく変わるため、慎重な検討が必要です。 以下に、部分的に一枚のフローリングを剥がして張り替える手順を大まかにまとめました。
- 交換する板の特定: まず、交換する板と、その両隣の板の境目に沿って、カッターなどで切れ込みを入れます。
- 古い板の取り外し: 電動のこぎりなどを使って、交換する板の中央に切れ込みを入れ、バールやタガネなどを使って少しずつ剥がしていきます。この時、周囲の板を傷つけないよう注意が必要です。
- 新しい板の加工: 剥がした板と同じサイズの新しいフローリング材を用意します。フローリングは「さね」と呼ばれる凹凸で隣の板と接合されているため、片側の「さね」をノミなどで削り落とす加工が必要です。
- 新しい板の取り付け: 削った新しい板をはめ込み、接着剤で固定します。最後に、床と新しい板の隙間ができないように、重しを乗せてしっかりと圧着させます。
こうして手順を見ていくと、やはりかなり丁寧な作業が求められますね。古い板の取り外しを慎重にやる必要がありそうです。現在の板と色や木目など、雰囲気の合うフローリング材を探すのも大変そうです。さらに、「さね」という構造も、素人には難易度が高く感じられます。おそらく「さね」を生かしたまま張り替えは難しいでしょう。
もう少し勉強して、最初は一枚だけでもいいのでDIY張り替えに挑戦する方向で検討したいのですが、本格リタイア後の時間に余裕ができてからになるかもしれません。