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住信SBIネット銀行、2026年5月からの新しいスマートプログラムを理解する

住信SBIネット銀行、2026年5月からの新しいスマートプログラムを理解する

住信SBIネット銀行の優遇プログラム「スマートプログラム(スマプロ)」が、2026年5月にリニューアルされます。 (なお、2026年8月3日から、住信SBIネット銀行は「ドコモSMTBネット銀行」に変わります。)

「結局、何がどう変わるの?」という疑問に答えるべく、【条件】【特典】の2軸で、現在と新制度を徹底比較しました。

※なるべく数字をチェックしているつもりですが、細かいところで誤記があった場合、ご容赦ください。

公式のリリースもご確認ください。

guide.netbk.co.jp

1. ランクアップ条件の比較:どうすれば上がる?

新制度では、これまでの複雑なポイント加算式から、「円普通預金の残高」を重視するシンプルな仕組みに変わります。

【新旧比較】ランク判定基準

ランク(新/旧) 現行制度(~2026年4月) 新制度(2026年5月~)
プラチナVIP / - (なし) 普通預金 1,000万円以上
VIP / ランク4 外貨・仕組預金500万円等いくつかの条件をクリアして点数を稼ぐ必要あり 普通預金 500万円以上
ゴールド / ランク3 総額金額残高月末300万円以上
あるいは外貨・仕組預金残高あり等いくつかの条件をクリアして点数を稼ぐ必要あり
普通預金 100万円以上
または 給与・年金受け取りなどサービス2つ利用
シルバー / ランク2 アプリ(スマート認証NEO)登録のみ 普通預金 50万円以上
または 給与・年金受け取りなどサービス1つ利用
ベーシック / ランク1 条件なし 条件なし

★ここが激変! 最大の変化は「アプリ登録のみでランク2」が廃止されることです。2026年5月以降、手数料無料枠(5回無料)を維持するには「50万円以上の預金」などが必須になります。

個人的には、仕組預金や外貨預金といったおかしな金融商品が関係なくなり、シンプルに普通預金の残高のみの判定となったのは歓迎です。

普通預金金利は?

住信SBIネット銀行普通預金金利は現在、執筆時点で、0.3%、一方で、定期預金なら1年もので 0.8% です。

この金利差と、ランクアップによる特典(手数料無料やデビット還元率)を天秤にかけて、預け先を検討する必要があります。

ちなみに、あおぞら銀行BANKなら、100万円までですが、普通預金金利は 0.75% です。

2. 特典の比較:おトク度はどう変わる?

手数料の無料回数だけでなく、デビットカードの還元率がランクに応じて「上乗せ」されるようになるのが新制度の目玉です。

【新旧比較】手数料・還元率

ランク
(新/旧)
ATM無料回数
(旧 → )
振込無料回数
(旧 → )
デビット還元率 (Point+)
(旧 → )
デビット還元率 (プラチナ)
(旧 → )
プラチナVIP / - - → 20回 - → 20回 - → 2.0% - → 2.5%
VIP / ランク4 20回15回 20回15回 1.25% → 1.75% 1.25% → 2.0%
ゴールド / ランク3 10回 → 10回 10回 → 10回 1.25% → 1.5% 1.25% → 1.75%
シルバー / ランク2 5回 → 5回 5回 → 5回 1.25% → 1.25% 1.25% → 1.5%
ベーシック / ランク1 2回 → 2回 1回 → 1回 1.25% → 1.25% 1.25% → 1.25%
  • 手数料:現行のランク4(20回無料)にいた人は、新制度のVIPへ移行すると無料回数が5回減ります。20回を維持するには1,000万円預けて「プラチナVIP」になりましょう。
  • 還元率デビットカード利用者は、ランクを上げるだけで還元率が最大+1.25%アップします。プラチナVIPのプラチナデビットなら2.5%という、クレカ顔負けの超高還元が実現します。

ただし増量されるのは期間限定ポイント

注意したいのはデビットカードの基本還元率 1.25% から増量される分は、すべて期間限定ポイントという点です。

デビットカードでのお支払いのみに使える、有効期間が3ヵ月のポイントです。通常ポイントは、500ポイント以上から現金・JALのマイルへの交換が可能ですが、期間限定ポイントは違います。

この点から見ると、あまり魅力はないですね。

⚡️ 結局、どうすればいい?

この改定を乗り切るための「新・攻略法」は2つです。

  1. 50万円を円普通預金に移す アプリ登録のみで無料枠を得ていた人は、3月までに残高を調整しましょう。
  2. メインバンク化して「サービス数」を稼ぐ 預金が少ない場合でも「給与・賞与受取」「年金受取」「口座振替」などを使えば、ゴールド(10回無料)を狙えます。

スケジュール: 新制度の判定は2026年3月末の状況からスタートします。 今から少しずつ残高やサービス設定を見直して、2026年5月のスタートダッシュを決めましょう!

重箱の隅的な疑問:「定額自動入金」の扱いはどうなるのか?

これまで、この住信SBIネット銀行では、「定額自動入金」を利用していると毎月30ポイントもらえたのですが、その扱いが変更になるのかどうか、リリース記事を見ただけでは分かりませんでした。

以下のFAQを見ると、「定額自動入金」ではポイントがもらえなくなるのかもしれません。そうだとすると、30円分、ちょっと残念です(笑)。

https://help.netbk.co.jp/faq_detail.html?id=7646&category=503&page=1

これからも追加で何かわかれば、ご紹介したいと思います。

最後に:ネット銀行に「官僚文化」は馴染むのか?

最後に少し個人的な懸念を。今回のリニューアルと並行して、住信SBIネット銀行は「ドコモ」の名前を冠する組織へと変貌します。

ご存知の通り、ドコモ(NTT)の母体はかつての国営企業である日本電信電話公社です。NTT法という縛りがあり、総務省経済産業省との繋がりも深く、天下りも多いでしょう。非常に強固な官僚組織としての側面を持っています。

一方で、ネット銀行の最大の価値は、既存の銀行にはない「スピード感」や「柔軟なシステム」、そして「ユーザーファーストな軽快さ」にありました。

お役所的とも言える重厚で保守的な企業文化が、真逆の性質を持つネット銀行の世界に持ち込まれたとき、これまでのような革新的なサービスが維持されるのか?それとも、手続きの煩雑化やシステムの硬直化が進んでしまうのか……。

今回の制度改定も、いわゆる金融数学の優等生のような、損得勘定の細かい配慮が見受けられます。

単なる名称変更に留まらず、中身まで「お堅い銀行」になってしまわないか、一人のユーザーとして注視していきたいと思います。