住信SBI新スマプロ深掘り:楽天やあおぞらとの「使い分けの正解」を考える
前回記事もお読みください:
まず前回の補足から
住信SBIネット銀行のスマートプログラム(スマプロ)の制度改定について、前回の記事で抜けているところがありました。具体的には以下のポイント付与の話です。なお、これらは全ランク共通の特典です。
- 給与受取、年金受取: 月に100ポイント(※期間限定)
- 口座振替: 1件につき 3ポイント(※期間限定)
- 定額自動入金: ポイントはつかない(これまで30ptもらえていたのが0に)
一見、年金の100ポイントは魅力的に見えますが、これらは「有効期限3ヶ月」かつ「デビットカードの支払い専用」のポイントです。デビットカードを普段使いしない場合、実質的なメリットは薄いかもしれません。
前提:私自身の変化
子供たちが独立する前は、学費や習い事、仕送りなど、振り込みをする機会が多かったのですが、最近はそれも少なくなってきました。そこまで振込手数料無料にはこだわらなくなっています。
ATM手数料も、そもそも現金を使わない生活(キャッシュレス)になったため、年に数回使うかどうか。あまり気にしないことにしました。
3トップのフォーメーションを考える
ここで、今の自分に合った銀行の配置を再考してみました。
1. 金利を比較
- 住信SBIネット銀行: 普通 0.3% / 一年定期 0.8%
- 楽天銀行: 普通(マネーブリッジあり)0.38%(※2) / 一年定期 0.4%
- あおぞら銀行BANK: 普通 0.5%〜0.75% / 一年定期 0.9%(※1)
これまで日常生活で一番使っていたのは、住信SBIネット銀行でした。振込手数料の無料回数が多く、そこからお金を振り分けるハブとして便利でした。サッカーで言えばフォワードというよりミッドフィールダーでしょうか。以前は定期預金も含めて300万円置いておけば10回無料(ランク3)を維持できたのが良かったです。
しかし、新制度では「円普通預金」の残高が判定のメインになり、使い勝手が変わります。改めて比較すると、普通預金の金利が高く、使えば使うほど特典が付きそうなのは楽天銀行になりそうです。
(※1)あおぞら銀行BANKでは、新規口座開設者向けに1.25%などの高金利キャンペーンが随時実施されています。 (※2)楽天銀行のボーナス金利について(2026年4月~) 楽天銀行では条件次第で金利がさらにアップします。マネーブリッジ(証券連携)で1,000万円まで0.38%となるほか、楽天モバイル契約特典などを組み合わせることで、最大0.64%まで狙える「最強預金」の仕組みが始まっています。
2. 優遇制度、ポイント・振込無料回数を比較
利便性を左右する優遇制度についても、3社の個性がはっきり分かれました。
| 銀行 | 優遇プログラム | 振込手数料無料(月) | ポイントの貯まり方・使い道 |
|---|---|---|---|
| 楽天銀行 | ハッピープログラム | 最大5回(※1) | 楽天ポイントが貯まり、楽天カードの支払いや買い物にシームレスに使える。 |
| 住信SBI | スマートプログラム | 最大5〜20回 | 年金受取100ptは「期間限定&デビット専用」の縛りあり。ランク維持に低金利な普通預金残高が必要。 |
| あおぞらBANK | Bank The Reward | 最大9回(※2) | ポイント制度はほぼなし。その代わり、Visaデビット利用で最大1.0%の現金キャッシュバックがある。 |
- (※1)楽天銀行:会員ステージ(スーパーVIP)で最大5回。給与・年金受取で別途特典あり。
- (※2)あおぞら銀行:BANK口座開設の翌々月以降、誰でも月9回無料となるキャンペーン(2026年現在)が強力です。
住信SBIの「年金受取で100ポイント」は一見お得ですが、デビットカードをあまり使わない人にとっては「もらい損ね」が発生しやすい仕組みです。一方、楽天は「気がついたらポイントが貯まっていて、支払いにも充当できる」手軽さがあり、定年後の管理としては楽天に軍配が上がると考えました。
あおぞら銀行の優遇制度もシンプルで、かつ振込無料回数も最大9回と非常に強力。将来的にクレジットカードからデビットカードメインの生活へ移行を考える際には、有力な候補になりそうです。
3. 定年後の「楽天・住信SBI・あおぞら」使い分け術
これからの私にとって、最も効率的で管理が楽なフォーメーションはこれ、ということで考えてみました。
| 銀行 | 役割 | 預け入れの目安 |
|---|---|---|
| 楽天銀行 | メイン(生活・決済) | 年金受取、各種支払い、引き落とし口座とする。 |
| 住信SBI | 振込など予備 | 普通預金50万円(シルバーランク維持)で月5回無料確保。金利により定期預金も利用する。 |
| あおぞらBANK | 貯蓄(高利回り) | 使う予定があり、個人向け国債にはできないが、といってもすぐには使わないお金。 |
| (個人向け国債) | ほったらかし | 当面、使う予定がないお金。 |
もしかしたら、住信SBIのシルバーランク維持は不要になり、楽天+あおぞらだけで無料振込は十分かもしれません。
最後に
住信SBIがドコモの名前を冠し、優遇制度を改定しましたが、私の今のライフスタイルから見るとそれほど魅力的なものではありませんでした。
こうしたポイントや優遇制度は未来永劫続くものではありません。 これからも、制度の変化に合わせて、自分のフォーメーションを柔軟に微調整していきたいと思います。