60歳は想像していたのより元気がない
30代、40代、50代。それぞれの年代で、60歳以降のリタイア後の生活を漠然と想像していました。
しかし、還暦を控えた今思うのは、若いうちにイメージしていた姿よりも、自分にはずっと「元気がない」ということです。
過去に抱いていたリタイア後のイメージ
30代や40代のころ、リタイアしたら「仕事をしていてはできないこと」を存分にしたいと考えていました。
- 徒歩や自転車で日本一周をする
- カヌーで釧路川をはじめとした川下りをする
当時、熱中して見ていた「水曜どうでしょう」の影響もあるでしょうね。雑誌BEPALもよく読んでいました。当時は、長期間、時間を気にせず、体力の赴くままに行動したいと考えていました。
また、辛い労働から解放されたいという思いからの、憧れといった側面ももちろんありました。
30代なら30代、40代なら40代で、想像する60代の自分のイメージがあると思います。しかしそれは、若い自分の肉体が少し衰えたぐらいのイメージです。 しかし、現実は非情なもので、その衰えのスピードは加速するものです。
今はもっと落ち着いたイメージを持っている
50代も終わりの今、かつての野心的な計画よりも、もっと活動量を抑えた「落ち着いた旅」のイメージを持つようになりました。
交通手段は公共交通機関や徒歩でいい。自動車を使うにしても、一日中ハンドルを握り続けるような旅はしたくない。それよりも、昼から酒を飲んでダラダラしたい。
キャンプや野宿へのこだわりも消え、普通に宿泊したい、せめて車中泊。無理をしないことが、旅を楽しむための前提条件になりつつあります。
自分の体にも自信がなくなってきた
以前と比べると、同じ「健康」という状態であっても、内側から湧き出るようなパワーがなくなってきました。
また、最近になって突発性難聴を患ってしまい、片耳が聞こえず、少し自信を失った心理状態になっているのも事実です。身体の異変は、思っている以上に心に影を落とすものだと実感しています。
やりたいことは、なるべく、その世代でやっておいたほうがいい
振り返れば、20代なら野宿のような貧乏旅行も一つの醍醐味として楽しめたでしょう。30代や40代で日本一周に挑んでいたら、それなりに楽しめたはずです。
しかし、実際には仕事や子育てなどを理由に(ある意味では言い訳にして)、一歩を踏み出すことができませんでした。
もちろん、これからも気が向けば何かに挑戦するかもしれません。しかし、今切実に思うのは、「やれる時に、やっておいたほうが良かった」という思いです。
結びに:今の自分にできる楽しみを
かつて夢見た「日本一周」は、今の私には少し重すぎるかもしれません。でも、無理のない範囲で、昼から冷えたビールを楽しみ、気の向くままに歩く旅なら、今の私だからこそ味わえる深みがあるはずです。
体力に合わせた「今」の楽しみ方を見つけること。それが、還暦を前にした今の私にできる、新しい冒険なのかもしれません。

