drambuieの日記

drambuie, life is a dram to be satisfied with

エスプレッソ主流時代の「薄いコーヒー」再考:スーパーアメリカンコーヒーの楽しみ方

エスプレッソ主流時代の「薄いコーヒー」再考:スーパーアメリカンコーヒーの楽しみ方

ちょっとしたことですが、ファミレスのドリンクバーで面白い工夫をしている方がいらっしゃいました。

コーヒーをお湯で割る

コーヒーとお湯を両方もらって、薄めて飲む。説明してしまうとそれだけです。その方はアメリカンコーヒーをさらにお湯で割っていました。

私もさっぱりとした薄いコーヒーが好きなので、単純ですが、その手があったかという軽い驚きがありました。

昔の喫茶店のコーヒーはすっきりしていた

昔ながらの喫茶店で、特に(蔵を改築しましたみたいな)和風テイストのお店では、コーヒーは薄くすっきりしていた記憶があります。 今のチェーン店でいうと、比較的軽めなドトール、そのアメリカンよりも、さらにすっきりという感じです。

ケーキに合わせるとちょうどいい濃さで、ケーキセットを注文する客が多いというイメージです。

スターバックスの登場

転機はスターバックスの登場、あるいはドリンクバーなどにあるコーヒーマシンの進化でしょうか。スタバは1996年に日本上陸だそうです。

スターバックスはエスプレッソをベースにコーヒープレスも使用し、非常に濃いコーヒーを提供しています。またホイップクリームを多用したような人気のフラペチーノなどは非常に甘く、ケーキなどと合わせるというより、単体で楽しむ「飲むスイーツ」という感じです。

また、コーヒーマシンもペーパードリップからエスプレッソマシンへ主流が変化していきました。

コーヒー豆の高騰も一因?

エスプレッソが主流になったのは、コーヒー豆の高騰も一因かもしれません。

深煎りの豆をエスプレッソで抽出して濃いコーヒーを淹れる。そのほうが、一杯あたりに使う豆の量が少量で済むのかもしれません。

浅煎りのコーヒーと、深煎りのお湯割りでは違いがあるか

ここで一つの疑問が浮かびます。「最初から浅煎りの薄いコーヒー」と、「しっかり淹れた深煎りのコーヒーをお湯で割ったもの」では、味にどのような違いがあるのでしょうか。

結論から言うと、その差は「酸味とコクのバランス」にあります。

  • 浅煎りのコーヒー: 豆本来のフルーティーな酸味や華やかな香りが強く出ます。
  • 深煎りのお湯割り: 焙煎による香ばしさや苦味の「芯」が残ったまま濃度だけが下がるため、後味が非常にクリアになります。

ドリンクバーのマシンは、多くの場合、深煎りの豆をエスプレッソ抽出するように設定されています。 浅煎りのコーヒーとはまた違いますが、 これをあえてお湯で割ることで、雑味を抑えつつ、非常にクリアで喉越しの良い一杯にカスタマイズできるのです。

家では:お湯の半分だけ淹れる

自宅で薄いコーヒーを飲みたい場合、話は簡単です。お湯を沸かして、半分だけドリップして、その後、お湯を加えればOKです。 深煎りの豆をいただいたような時に、やってみてください。

最後に

本格的な喫茶店やコーヒースタンドでは失礼になってしまうかもしれません。ただ、ドリンクバーのような場所では、 「コーヒーはお店が提供する完成された味をそのまま飲むもの」という思い込みを捨ててみると、新しい発見があります。

コーヒー豆の価格が上がり、どこのお店も効率を重視して「濃く、強く」なりがちな現代だからこそ、あえてお湯で割って「引き算の美学」を楽しむ。 これは、自分にとっての「ちょうどいい」を知っているリタイア世代だからできることなのかもしれません。

もし次にファミレスのドリンクバーへ行く機会があったら、ぜひ「スーパーアメリカンコーヒー」を試してみてください。 ケーキの甘みがより一層引き立ち、何杯でも飲めてしまうような、軽やかなひとときが待っているはずです。