鉄道駅がない綾瀬市でロードサイド店を楽しむ、「オリーブの丘」と「資さんうどん」
先日、所用があり車で神奈川県綾瀬市まで行ってきました。
東名高速道路の「綾瀬スマートIC」を利用したのですが、スマートIC周辺はなかなかの渋滞。2021年に開通して以来、便利になったと言われるポイントですが、週末の交通量に対して周辺の道路網がまだ追いついていない印象を受けました。便利さと混雑は表裏一体ですね。
駅がない市、綾瀬市
目的地に向かって車を走らせながら気づいたのが、街の景色です。やたらと全国チェーンのロードサイド店が目立つ一方で、踏切も高架橋もなく、電車の気配がまったくありません。
後から調べて知ったのですが、なんと綾瀬市は「神奈川県内で唯一、市内に鉄道駅が一つもない市」なのだそうです。
東海道新幹線などの線路自体は市内を通過しているものの、駅はゼロ。そのため公共交通の主役はバスであり、自家用車での移動が前提の街づくりになっています。
実際に車を走らせてみると、平らな場所がある一方で、急な坂道やアップダウンがかなり多いことに気づきます。ここは「相模原丘陵」の南端に位置し、川が長い年月をかけて大地を削った「谷戸(やと)」と呼ばれるデコボコした地形が広がっているのです。
ちなみに「綾瀬」の「綾」という文字には、線が斜めに交差した美しい模様という意味があります。かつてこの丘陵の谷間を、川がクネクネと模様を描くように蛇行して流れていたことが地名の由来だとか。
そんな歴史あるデコボコ地形だからこそ、現代では広い駐車場を備えた大型のロードサイド店がこれほど充実しているのだなと、地域のインフラ事情に妙に納得してしまいました。
昼食は「オリーブの丘」
そんなロードサイド天国の綾瀬市で、昼食に選んだのは「オリーブの丘」です。街そのものが「丘」の綾瀬市にふさわしい店ですね。
ゼンショーグループが展開するイタリアンファミリーレストランですが、メニューを見て感じるのは「これでもかとサイゼリヤの上位互換を目指している」という強い意志です。価格帯をサイゼリアの少しだけ上位帯に抑えつつも、随所にこだわりが見られます。
今回は2品を注文しました。
- マルゲリータピザ 特徴的だったのがトマトソース。ケチャップのように少し甘めの味付けになっていたのが印象的でした。好みが分かれるところかもしれませんが、生地自体がしっかり美味しく、焼き上がりも満足のいくものでした。
- 明太子パスタ こちらはサイゼリヤとのアプローチの違いが明確でした。あちらが「パスタの上からただソースをかけた」スタイルなのに対し、オリーブの丘は、ソースが麺全体にしっかりと絡められた状態で提供されます。もちもちした食感に明太子がよく馴染んでいて、ファミレスとしてはかなり高クオリティな一皿でした。ただ、それだけしっかりとしたオイリーな重量感があります。日常的に食べたいのはどっちかというと、ちょっと考えてしまうものがあります。
そして、話題の「資さんうどん」へ
綾瀬市での用事を済ませた後、少し足を延ばして「資さんうどん 相模大野店」へも立ち寄りました。九州発の超人気チェーンとして関東に進出し、今まさに勢いのあるお店です。
お店に到着したのは17:00頃でしたが、すでに案内待ちの行列ができている状態。その注目度の高さが伺えます。
うどんや名物のぼた餅も魅力的ですが、今回の目当てはレジ横で出汁の香りを漂わせている「おでん」。
大根や厚揚げ、こんにゃくなどをチョイスしましたが、ここで驚いたのが「丸天(魚のすり身を揚げたもの)」の圧倒的なボリューム感。 小田原などの蒲鉾店で見かける練り物とはまた違う、九州スタイル特有の食べ応えがあります。
九州ならではのほんのり甘めの出汁が具材の芯までしっかりと染み込んでおり、実に味わい深い。 運転の疲れをじんわりと癒してくれるような、ホッとする美味しさでした。 うどん店でありながら、これほど本格的なおでんが楽しめるのは流石の一言です。近所にほしいですね。
……が、このおでんのボリュームでお腹がいっぱいになってしまい、肝心のうどんまでたどり着けないという嬉しい誤算もありました(笑)。
まとめ
鉄道駅がないからこそ独自の発展を遂げている綾瀬市のロードサイド文化と、競合を意識したオリーブの丘の戦略、そして資さんうどんの確かな実力。
車だからこそ巡れる、なかなか密度の濃いグルメ&インフラ観察のドライブとなりました。次回綾瀬スマートICを使う際は、渋滞のピーク時間を少しずらす「最適化」を試みたいと思います。





