drambuieの日記

drambuie, life is a dram to be satisfied with

新生銀行の思い出:新生銀行=すぐ改悪、はもう古い?20年前のトラウマを乗り越えて再評価してみる

新生銀行の思い出:新生銀行=すぐ改悪、はもう古い?20年前のトラウマを乗り越えて再評価してみる

振込手数料について調べる中で最近、SBI新生銀行って割とサービスがいいということを知りました。 しかし、私は新生銀行というと「サービスをすぐに改悪する」というイメージがあって、ここ20年ぐらい利用していません。 このブログでは「私と新生銀行」という形で、その歴史を振り返ってみます。

1. そもそも新生銀行とは?(破綻あとの「なりふり構わぬ」攻勢)

私が利用し始めた頃の新生銀行のイメージは、「経営破綻したあとなりふりかまわずやっていた銀行」でした。

当時は、沈没した巨大戦艦(長銀)の跡地に、外資のドライな資本が入って「既存の日本の銀行常識をぶっ壊す」という姿勢で、とにかく客を奪いに来ていました。その「なりふり構わぬ攻め」の象徴が、あの異常なまでの好条件だったわけです。

2. 【2004年】「振込手数料・完全無料」という伝説と、その後の変遷

2004年当時、新生銀行は「ネット振込は回数制限なしで無料」を強力にアピールしていました。 私もその「なりふり構わぬサービス」に惹かれて口座を作った一人です。当時はヤフオクなどの決済でも「新生銀行なら無料だから」と重宝されていました。

しかし、ここから私の「改悪イメージ」が始まります。客が集まると、手のひらを返すように条件が厳しくなっていったのです。

  • 2004年7月: 月5回までに減少。「えっ、もう制限?」と不穏な空気が漂います。
  • 2008年: ついに月1回に。
  • 2018年: かつては全ユーザー無料だったATM出金まで、一部有料化。

まさに「釣った魚に餌をあげない」と言わんばかりのスピード感でサービスが縮小され、私は次第に新生銀行を使わなくなっていきました。

備忘録:過去のブログ記事

当時の私のブログでも、簡単に記録が残っていました。

drambuie.hatenadiary.org

drambuie.hatenadiary.org

drambuie.hatenadiary.org

結局、新生銀行は解約し、住信SBIネット銀行に乗り換えたことが残っていました。

3. 【2026年現在】「SBI新生銀行」としての再評価

そんな私が最近目にしたのが、「SBI新生銀行へと名前を変えた彼らの姿です。2023年にSBIグループに入り、2025年には長年の課題だった公的資金(国への借金)も完済。経営的にもようやく「過去のしがらみ」が完全に消えました。

現在のサービスを確認してみると、かつての「一律無料」ではなく、取引状況に応じた「ステップアッププログラム」に進化しています。

ステージ 他行宛振込無料回数 備考
スタンダード 1回 基本ランク
ゴールド 5回 預金残高など
ダイヤモンド 10回 SBI証券連携で達成可能!

金利情報

金利についも見てみましょう。

  • SBIハイパー預金 0.5%(SBI証券連携が必要)
  • 1年定期 0.8%

こちらも、かなりの高水準を打ち出しています。手数料だけでなく「貯める」面でも、かつての攻めの姿勢が戻ってきた印象です。

まとめ:食わず嫌いは損かもしれない

かつての「改悪のトラウマ」から、ずっと距離を置いていた新生銀行。 しかし今の内容を見ると、SBI証券との連携(SBI新生コネクト)」を設定するだけで、月10回まで振込無料 & ATM手数料も無料という、かつての黄金時代に近い使い勝手が、今度は「安定した仕組み」として復活していました。

かつての「なりふり構わぬ攻め」による破格のサービスとは違いますが、SBIグループの主力銀行となった今、その利便性は再評価に値するかもしれません。

私は解約しましたが、皆さんの口座は眠っていませんか? 久しぶりにチェックしてみると、案外「今、一番使える銀行」になっているかもしれません。

突発性難聴:退院して一週間、わずかな変化を感じる

突発性難聴:退院して一週間、わずかな変化を感じる

約2週間にわたる入院治療を終え、ようやく自宅に戻ってから一週間が経ちました。 病院という静かで守られた空間から一歩外に出ると、想像もしなかった戸惑いと、身体の変化の連続です。

1. 入院中よりも「今」の方がきつい理由

入院中は、最強の火消し役であるステロイド剤を大量に点滴していました。 この薬には炎症を抑えるだけでなく、全身を「ブースト機能(戦闘モード)」にする働きがあります。当時は寝不足でも動けるような、ある種の「元気」がありました。

しかし、退院して体に残った薬がなくなり、そのブーストが切れた今、激しい反動が押し寄せています。

ステロイド離脱症状のだるさ

私たちの腎臓の上にある小さな臓器(副腎)では、生きていくために不可欠なホルモンが毎日作られています。入院中に外から大量補給したことで、この「自分の工場」が一時的に休業状態になってしまいました。 外からの補給(薬)は減ったのに、自分の工場はまだ再起動していない。この空白期間の倦怠感が、今の激しいだるさの正体です。

「フレイル(虚弱)」の代償

2週間ベッドの上で過ごした結果、筋力が驚くほど落ちていました。退院の開放感から少し歩いただけで、翌日はひどい筋肉痛。身体の重さを痛感する毎日です。

2. 突然の「しりもち」と、外歩きの緊張感

家の中で、なんでもないところでくるりと方向転換しようとした瞬間、ぱたんとしりもちをついてしまいました。

これにはショックを受けましたが、筋力低下だけでなく、左耳のダメージによる「平衡感覚の狂い」も関わっているのかもしれません。

おかげで、家の外を歩くのは非常に緊張します。段差や追い越していく自転車など、以前なら無意識に処理していた情報が、今の自分には警戒すべき対象になっています。

3. 小さな兆し:お風呂での「チリチリ」

聴力については、残念ながらまだ「劇的な改善」はありません。イヤホンで音楽を聴こうとしても、左側からは何も聞こえないままです。

しかし、お風呂の中で小さな、けれど確かな体験がありました。 風呂桶でお湯をかき混ぜたとき、水しぶきが跳ねる音が「チリチリ」と、かすかに左耳に響いたのです。

なぜ音楽は聞こえないのに「チリチリ」は聞こえるのか?

  • 周波数の違い: イヤホンの音楽や人の声は中低音がメインですが、水の跳ねる音は非常に高い周波数成分を含んでいます。
  • 内耳のダメージの偏り: 内耳(カタツムリのような形をした蝸牛)は、入り口に近いほど「高音」を感じ、奥に行くほど「低音」を感じる構造になっています。今は、入り口付近の神経が少しずつ活動を再開しているのかもしれません。
  • イヤホンと生の音の差: イヤホンは電気信号ですが、お風呂では音が壁に反射し、耳全体に微細な振動として伝わります。この「振動の入り方」の違いが、反応を引き出した可能性があります。

妙に遠くの音が聞こえる

レストランで、今まで聞こえていたのかもしれませんが、認識していなかった「チリチリ」が聞こえます。見えない厨房からだったり、だいぶ離れた席の電子音だったりします。

聞こえない左耳からだけなんか音がするなと思ったら、かなり離れた場所で子供がゲームをやっていたりしました。

遠方の気配を察する特殊能力なんかも、こういうところから生まれるんですかね。

4. 退院後の「聞こえ」の変化と向き合う

「音楽が聞こえない」という現実はもどかしいものですが、この小さな変化をどう捉えるかが、これからの療養において大切だと感じています。

突発性難聴の回復は、ある日突然バチッとスイッチが入るというよりも、このように「特定の音だけが異様に響く」「ノイズっぽく聞こえ始める」といった、一見不完全な形から始まることが多いそうです。

小さな手応えを大切にしたい。その瞬間の驚きを、句に留めました。

療養の句

  • 風呂場にて 跳ねる水音(みずおと) チリチリと
  • 寒(かん)の風呂 跳ねる水音 チリチリと
  • 寒の風呂 チリチリ撥ねて 線香花火
  • 湯桶(ゆおけ)振る 水音(みずね)チリチリ ビーズはぜ

最後に

退院すればすぐに元通り、というわけにはいきませんが、小さな変化は確実に積み重なっています。 今は焦らず、自分の体がゆっくり再起動していくのを待とうと思います。

突発性難聴:片耳で聞くオーディオの正解を探して

突発性難聴:片耳で聞くオーディオの正解を探して

突発性難聴を経験し、片方の聞こえが悪くなると、オーディオの楽しみ方は一変します。 これまで愛してきた「ステレオの世界」が崩れたとき、何を使ってどう聴くのがベストなのか。4つの異なる環境で試して分かった、片耳リスニングの真実をまとめます。

私の聴力についての前提

  • 左耳:ほとんど聞こえない、聴力検査では高音が少しだけ聞こえているらしいが、日常生活では役に立たない
  • 右耳:加齢により高音が聞き取りにくくなっている。

これまで当たり前だった聴こえ方とは変わってしまいましたが、そんな中でも「音楽をどう楽しんでいくか」を自分なりに試行錯誤しています。

1. イヤホン(Victor HA-NP1T):一番、立体感がなくなった

耳を塞がない「nearphones」として人気のVictor HA-NP1T。 開放感のある聴き心地が魅力のモデルですが、片耳リスニングでは最も厳しい結果となりました。

  • 空間の消失: 音源が耳に近すぎるため、脳が空間を認識できず、音がすべて片側の耳元に固定されてしまいます。
  • ステレオの限界: 「聴こえない側」に配置された楽器の音が完全に欠落し、音楽としてのバランスが崩れてしまう違和感が拭えませんでした。

iPhoneの設定で「モノラルオーディオ」にもしてみましたが、あまり印象は変わらず。 むしろ、すべての音が右耳の一つの点に集中してしまい、イヤホン特有の「耳元に張り付く感覚」が強調されてしまう結果に。定位の不自然さを解消するには、設定よりも「物理的な音の出口(スピーカー)」を変える方が効果的だということが分かりました。

2. サウンドバー(Denon Home Soundbar 550):距離感がつかみにくい

リビングで活躍しているDenon Home Soundbar 550。 最新の音響技術が詰まったモデルですが、これが片耳では裏目に出る部分もありました。

  • 定位の曖昧さ: 左右の幅が狭く、ユニット口径も小さいためか、音が位置の定まらない「ただのフロント モノラル」のように届いてしまいます。
  • ボヤける遠近感: 前方から音は出ているものの、片耳だと音の奥行きや広がりを捉えきれず、実在感が希薄に感じられました。

テレビの視聴には問題ないですが、音楽では立体感が感じられませんでした。

3. 大型スピーカー(TANNOY Berkeley):豊かすぎて「ぼんやり」する

知人の家で、ヴィンテージの名機TANNOY Berkeleyを聴かせてもらいました。 38cmウーファーが鳴らす堂々たる音圧は流石の一言ですが、今の私の耳には意外な反応が。

  • 情報過多による聴き疲れ: スピーカーが大きく、空間全体を響かせてしまうため、音が飽和して「ぼんやり」とした印象になりました。
  • 「慣れ」の問題も: 片耳でのリスニングにまだ体が馴染んでいないせいか、豊かな残響成分がノイズのように感じられ、少し聴き疲れしてしまいました。

4. 小型スピーカー(TANNOY Reveal 402):これが今の「正解」

現在の結論として、最も心地よく音楽を楽しめているのが、スタジオモニターのTANNOY Reveal 402を近距離(ニアフィールド)で鳴らすスタイルです。

  • 「点」で捉える明瞭さ: 大型スピーカーの豊かな響きよりも、ニアフィールドで音がピンポイントに「認識できる位置」から出ている方が、今の耳には圧倒的に聴き取りやすいと感じます。
  • 確かな実在感: 前方の適切な位置にスピーカーがあることで、片耳でも「あそこに音源がある」という物理的な実在感と、わずかな立体感を再構築できました。

ちなみに、スピーカーの角度をほんの少しだけ内側に向け、音が耳にダイレクトに届くように調整しています。また、あえてモノラルにはせず、ステレオで聞いています。

まとめ:今の耳に合う「距離」と「サイズ」

今回の比較で分かったのは、片耳リスニングにおいては「音源がどこにあるか迷わないこと」が何よりの安心感に繋がるということです。

  • 近すぎると(イヤホン): 空間が消える
  • 遠すぎたり、響きすぎたりすると(大型機): 音がボヤけて疲れる
  • ニアフィールド(小型機): ほどよい距離と明瞭な定位が、失った情報を補ってくれる

「以前と同じように聞こえない」と落ち込むこともありますが、今の自分にとっての「正解」を一つひとつ見つけていくプロセスも、新しいオーディオの楽しみ方なのかもしれません。

突発性難聴:入院生活、病院組織と看護師たち

突発性難聴:入院生活、病院組織と看護師たち

入院生活では、病気そのもの以上に「病院という組織」の生々しさを目の当たりにしました。

ただ、これは今回、私が入院した特定の病院を非難するものではありません。現場の皆さんが24時間、真摯に対応している姿には頭が下がりましたし、以降で指摘する問題点はどの病院にも共通して存在するものと考えます。

差額ベッド代をめぐる攻防

入室時、病院側からこう言われました。

「病室に空きがなく二人部屋になります。差額ベッド代(3,300円)がかかりますが、ご了承ください」

私はこう返しました。

「病院側の都合で希望していない部屋に入る場合、差額ベッド代を支払う必要はないはずでは?」

「当院では一律でお支払いいただいております」

「それは国の指針(厚労省の通知)に矛盾していませんか?」

「上に確認します」と言い残して去った看護師。結果、差額ベッド代は無料になり、その後、本来希望していた4人部屋へと移動しました。言うべきことは冷静に伝えるべきだと再確認した出来事です。

解説:厚生労働省の通知

差額ベッド代(特別療養環境費)については、厚生労働省より「患者に求めてはならない場合」として明確な通知が出ています(通知:平成18年 保医発第0313003号、令和6年 保医発0327第10号)。具体的には以下のケースです。

  1. 同意書による同意がない場合
  2. 治療上の必要により特別療養環境室へ入室させた場合
  3. 病棟管理上の必要により入室させた場合(空き病床がない場合など)

今回のケースは明らかに「3」に該当します。しかし、病院側はこの公的な指針を説明せず、当然のように同意を求めてきました。同意を得れば「1.」により問題ないという姿勢です。これは特定の病院に限った話ではなく、残念ながら多くの医療機関で常態化しているのが実情です。

以前、家族が入院した際は、支払いを拒否することで「病院側の対応が悪くなるのではないか」と不安になり、強く言えずに支払ってしまった経験があります。今回はたとえ対応が悪くなっても、私自身が何とかすればいいと考えて、強気に出てみました(もちろん病院からその後、悪い扱いを受けたというようなことは一切ありません)。

医療という、患者側が「弱気」にならざるを得ない状況に付け込み、誠実な説明を欠いたまま請求を行う姿勢には、強い疑問を抱かざるを得ません。

「せん妄ハイリスク患者ケア加算」と見えないカレンダー

退院時の診療明細書を見ていたら、見慣れない「せん妄ハイリスク患者ケア加算」という項目がありました。

これは、70歳以上の高齢者、認知症、感覚器の障害(難聴・視力障害)など、医学的に「せん妄(意識の混乱や幻覚)」を起こすリスクが高いと判断された患者に対し、病院側が特別な予防的ケアを行った場合に発生する点数のようです。

この「予防的ケア」の象徴として、病室には一枚のカレンダーが貼られていました。

本来、カレンダーは患者が「今がいつか」という時間感覚(見当識)を維持し、混乱を防ぐための重要なツールです。ところが、そのカレンダーは4人部屋の奥に貼られており、カーテンを閉めると、どの病人からも、その日付を確認することはできない位置にありました。「今、ここ」という現実を繋ぎ止めるための道具は、誰の目にも触れない場所で、ただそこに「掲示されている」という既成事実のためだけに存在していたのです。

機能しないカレンダーと、自動的に加算されるケア点数。ちょっとむなしい気持ちになりますね。

看護師たちのリアル

多くの患者を抱えるマルチタスクで、ストレスフルな現場ゆえか、対応の「いい加減さ」が目につく場面もありました。

  • 入院準備の連絡を「した」と事実に反する適当な報告をしていた人
  • 点滴時刻を尋ねると適当に答え間違えて、同僚に指摘されると謝罪もなく黙り込む人
  • ストレスからか、患者に「あなた意地悪だよね」と捨て台詞を吐く人、患者のすぐ側にいるのに、その患者への愚痴を仲間内でしゃべる人たち

もちろん、患者側も相当に身勝手な振る舞いをしているケースが多いのですが、プロの現場としては危うさを感じる場面がありました。

※看護師ではなく、後述する「看護助手」だった可能性もあります。

病院を支える人々

医師、正看護師・准看護師、そして看護助手。現場は階層構造になっています。

男性看護師の視点

個人的な印象ですが、男性看護師の割合はもう少し多い方が良いと感じます。調べてみると、看護師全体の男性比率はまだ8%程度だそうです。10人に1人もいない計算になりますが、現場を観察した身としては、このバランスがもう少し改善されることで、介助の質の安定や、現場特有の人間関係の緩和にもつながるのではないかと感じました。

女性看護師は介助の際に力不足を勢いでカバーしようとして少し雑になることがあります。男性看護師は力に余裕があり、頼んだことも忘れずにすぐ実行してくれる率が高いように感じました。女性看護師よりもどちらかというと寡黙に淡々と業務をこなしているイメージです。優先順位の付け方や、異性患者との相性の問題もあるのかもしれません。うるさい患者は男性が多いのですが、その男性患者も、男性看護師には文句を言いません。

准看護師制度のゆくえ

私は誤解していたのですが、高校卒業後に看護学校へ行った場合は正看護師になるようです。准看護師の場合、中卒から准看護師養成所や高校の看護科というコースになるようですが、そうした教育機関は減少の一途のようです。

現在、病院では准看護師はほとんどおらず、将来的には制度的に廃止する方向だといいます。これは医療が高度化し、すべての看護師に一定以上の専門知識が求められるようになったからです。

看護助手とは

看護助手(看護補助者)は、看護師のような国家資格を持たず、主に患者の療養上の世話(食事、入浴、排泄の介助など)や病室の環境整備、伝票の運搬などを行うスタッフです。医療行為を行うことは法律で禁じられており、あくまで看護師の指示のもとで業務を行います。

しかし入院中、一度、知識が十分ではないはずの看護助手が独断で点滴のスピードを調節しようとした場面に遭遇し、驚きました。 専門職の境界線が曖昧になっているリスクを感じました。 看護師に指摘したところ、謝罪されました。

「トップ3」とうるさい患者たち

病棟には「トップ3」と呼ばれる、看護師への文句が絶えない有名な患者たちがいました。

おむつ交換、たん吸引など介助の時に「痛い」「乱暴にするな」「やめろ」などと文句を言ってしまいます。

不思議なことに、彼らの家族の面会は何故か大勢で騒がしく、家族一同が一度だけ大挙して押し寄せ、一度来たら、それっきり来なくなる……といった光景も、病院という場所の人間模様を映し出していました。

マスクが奪うコミュニケーション

病院内でのマスク着用は、コミュニケーションにおいて致命的です。 「この人が誰なのか」が判別しにくい状態は、特に認知機能が衰えている人にとっては、多大なストレスと混乱を招いているのではないかと危惧します。

私も入院中、看護師さんたちを識別できず、よく分からないまま、色々な人が入れ替わり立ち代わりやってくるという感じで、すこし落ち着きませんでした。

もちろん看護師さんたちも、自分たちが顔を覚えられて、あとでストーカーされるみたいなことは嫌かもしれません。感染症リスクのため、マスクが必要なこともわかります。

ただ、認知症やせん妄に対しては、悪影響を及ぼすように思うので、 たとえば、患者の名前を呼びかけるだけでなく、自分の名前も(本名でなくても構いませんが)積極的に伝えるようにするとか、大きな名札を付けるとか、 一日二交代制の業務を開始する最初だけは、顔出しをするとか、何か対策があってもいいように思いました。

看護師たちが自らの行為の意図を説明しないことも多いです。「XXです。今、朝の4:00でおむつを見に来ました。汚れているようなら交換します。」「XXです。朝10:00で体を動かす時間です。ちょっとだけでも体位を変えたり、足を曲げたり、起きたりしてみましょう」。もちろん説明しても患者に伝わることはないのかもしれません。しかし、名を名乗り、来訪の目的を告げる、人間同士が尊重すべきプロトコルがあるはずです。

従順な人を求める社会への違和感

入院生活を通じて感じたのは、社会全体が「健康で、反抗せず、指示に従う平均的な人間」を求めているという風潮です。

思想家のイヴァン・イリイチは、専門家によるサービスが普及することで、かえって人間が本来持っていた「自分たちで暮らす能力」を奪われていくプロセスを指摘しました。病院という場所もまた、専門家が「客(患者)」を自分たちの監視下にある「無報酬の助手」として管理する装置のように見えます。

社会の進歩を一部の技術者に委ね、残りの人々はただ従順な「客」であることを強いられる。そんな現代社会の歪みを、病室という閉ざされた空間で再認した気がします。

サービスのエキスパートたちが、人々の面倒を見ている。あらゆる領域で、これらの専門家たちは、素人言い換えると客を、自分たちの監視のもとに、無報酬で働く助手として引き入れようと躍起になっている。 (イヴァン・イリイチシャドウワーク』より引用)

住信SBI新スマプロ深掘り:楽天やあおぞらとの「使い分けの正解」を考える

住信SBI新スマプロ深掘り:楽天やあおぞらとの「使い分けの正解」を考える

前回記事もお読みください:

drambuie.hatenadiary.org

まず前回の補足から

住信SBIネット銀行のスマートプログラム(スマプロ)の制度改定について、前回の記事で抜けているところがありました。具体的には以下のポイント付与の話です。なお、これらは全ランク共通の特典です。

  • 給与受取、年金受取: 月に100ポイント(※期間限定)
  • 口座振替 1件につき 3ポイント(※期間限定)
  • 定額自動入金: ポイントはつかない(これまで30ptもらえていたのが0に)

一見、年金の100ポイントは魅力的に見えますが、これらは「有効期限3ヶ月」かつ「デビットカードの支払い専用」のポイントです。デビットカードを普段使いしない場合、実質的なメリットは薄いかもしれません。

前提:私自身の変化

子供たちが独立する前は、学費や習い事、仕送りなど、振り込みをする機会が多かったのですが、最近はそれも少なくなってきました。そこまで振込手数料無料にはこだわらなくなっています。

ATM手数料も、そもそも現金を使わない生活(キャッシュレス)になったため、年に数回使うかどうか。あまり気にしないことにしました。

3トップのフォーメーションを考える

ここで、今の自分に合った銀行の配置を再考してみました。

1. 金利を比較

これまで日常生活で一番使っていたのは、住信SBIネット銀行でした。振込手数料の無料回数が多く、そこからお金を振り分けるハブとして便利でした。サッカーで言えばフォワードというよりミッドフィールダーでしょうか。以前は定期預金も含めて300万円置いておけば10回無料(ランク3)を維持できたのが良かったです。

しかし、新制度では「円普通預金」の残高が判定のメインになり、使い勝手が変わります。改めて比較すると、普通預金金利が高く、使えば使うほど特典が付きそうなのは楽天銀行になりそうです。

(※1)あおぞら銀行BANKでは、新規口座開設者向けに1.25%などの高金利キャンペーンが随時実施されています。 (※2)楽天銀行のボーナス金利について(2026年4月~) 楽天銀行では条件次第で金利がさらにアップします。マネーブリッジ(証券連携)で1,000万円まで0.38%となるほか、楽天モバイル契約特典などを組み合わせることで、最大0.64%まで狙える「最強預金」の仕組みが始まっています。

2. 優遇制度、ポイント・振込無料回数を比較

利便性を左右する優遇制度についても、3社の個性がはっきり分かれました。

銀行 優遇プログラム 振込手数料無料(月) ポイントの貯まり方・使い道
楽天銀行 ハッピープログラム 最大5回(※1) 楽天ポイントが貯まり、楽天カードの支払いや買い物にシームレスに使える。
住信SBI スマートプログラム 最大5〜20回 年金受取100ptは「期間限定&デビット専用」の縛りあり。ランク維持に低金利普通預金残高が必要。
あおぞらBANK Bank The Reward 最大9回(※2) ポイント制度はほぼなし。その代わり、Visaデビット利用で最大1.0%の現金キャッシュバックがある。
  • (※1)楽天銀行:会員ステージ(スーパーVIP)で最大5回。給与・年金受取で別途特典あり。
  • (※2)あおぞら銀行:BANK口座開設の翌々月以降、誰でも月9回無料となるキャンペーン(2026年現在)が強力です。

住信SBIの「年金受取で100ポイント」は一見お得ですが、デビットカードをあまり使わない人にとっては「もらい損ね」が発生しやすい仕組みです。一方、楽天は「気がついたらポイントが貯まっていて、支払いにも充当できる」手軽さがあり、定年後の管理としては楽天に軍配が上がると考えました。

あおぞら銀行の優遇制度もシンプルで、かつ振込無料回数も最大9回と非常に強力。将来的にクレジットカードからデビットカードメインの生活へ移行を考える際には、有力な候補になりそうです。

3. 定年後の「楽天住信SBI・あおぞら」使い分け術

これからの私にとって、最も効率的で管理が楽なフォーメーションはこれ、ということで考えてみました。

銀行 役割 預け入れの目安
楽天銀行 メイン(生活・決済) 年金受取、各種支払い、引き落とし口座とする。
住信SBI 振込など予備 普通預金50万円(シルバーランク維持)で月5回無料確保。金利により定期預金も利用する。
あおぞらBANK 貯蓄(高利回り) 使う予定があり、個人向け国債にはできないが、といってもすぐには使わないお金。
(個人向け国債 ほったらかし 当面、使う予定がないお金。

もしかしたら、住信SBIのシルバーランク維持は不要になり、楽天+あおぞらだけで無料振込は十分かもしれません。

最後に

住信SBIがドコモの名前を冠し、優遇制度を改定しましたが、私の今のライフスタイルから見るとそれほど魅力的なものではありませんでした。

こうしたポイントや優遇制度は未来永劫続くものではありません。 これからも、制度の変化に合わせて、自分のフォーメーションを柔軟に微調整していきたいと思います。

突発性難聴:【実録】12日間の入院費用と医療保険

突発性難聴:【実録】12日間の入院費用と医療保険

突発性難聴での入院でかかった費用などをまとめます。万が一の際のご参考になれば幸いです。

治療費

退院時の支払いは、12日間の入院で約10万円でした(3割負担)。高額療養費の上限金額まではいかなかったようです。

それ以外に、入院前に受診した耳鼻科の開業医での検査費用や薬代など、細かい支払いも発生しますが、入院治療費の目安としてはこのくらいを見ておけばよいでしょう。

高額療養費とは?

「高額療養費制度」とは、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額が支給される制度です。上限額は年齢や年収によって設定されています。

私の場合は今回の支払額が上限に達しなかったため、全額(3割負担分)の自己負担となりました。 ※なお、入院時の食事代や差額ベッド代などは、この制度の対象外となります。

医療保険

私は入院給付金が1日あたり5,000円の医療保険に加入しています。 今回の12日間の入院で、約6万円が給付される見込みです。

しかし、この医療保険は60歳になったら解約するつもりです。今回の入院で6万円受給できるとはいえ、現在の掛け金は月々6,000円、年間で72,000円支払っています。さらに60歳を過ぎれば更新で保険料はより高くなります。

保険は本来、「めったに起きないが、起きたら生活が破綻するような低確率・大損失の事態」に備えるためのものです。

私や家族が若いうちは、低確率な出来事への備えとして医療保険の意味はあると考えました。 しかし、高齢になり医療を受けるのが「高確率」な事態になれば、それはもはや保険ではなくコストです。高確率の事態に対しては、保険料を払う代わりに「待機資金(貯蓄)」として手元に置いておくべきもの、というのが私の考えです。

確定申告(医療費控除)

今回の入院費や通院費については、来年の確定申告で「医療費控除」の申請を行う予定です。 1年間の医療費が家族合計で10万円(または所得の5%)を超えた場合、税金の還付が受けられます。

まだ今後も通院が続くため、領収書や通院にかかった交通費の記録などはすべて大切に保管し、治療が完全に終了した段階で確定申告用に金額を取りまとめるつもりです。

住信SBIネット銀行、2026年5月からの新しいスマートプログラムを理解する

住信SBIネット銀行、2026年5月からの新しいスマートプログラムを理解する

住信SBIネット銀行の優遇プログラム「スマートプログラム(スマプロ)」が、2026年5月にリニューアルされます。 (なお、2026年8月3日から、住信SBIネット銀行は「ドコモSMTBネット銀行」に変わります。)

「結局、何がどう変わるの?」という疑問に答えるべく、【条件】【特典】の2軸で、現在と新制度を徹底比較しました。

※なるべく数字をチェックしているつもりですが、細かいところで誤記があった場合、ご容赦ください。

公式のリリースもご確認ください。

guide.netbk.co.jp

1. ランクアップ条件の比較:どうすれば上がる?

新制度では、これまでの複雑なポイント加算式から、「円普通預金の残高」を重視するシンプルな仕組みに変わります。

【新旧比較】ランク判定基準

ランク(新/旧) 現行制度(~2026年4月) 新制度(2026年5月~)
プラチナVIP / - (なし) 普通預金 1,000万円以上
VIP / ランク4 外貨・仕組預金500万円等いくつかの条件をクリアして点数を稼ぐ必要あり 普通預金 500万円以上
ゴールド / ランク3 総額金額残高月末300万円以上
あるいは外貨・仕組預金残高あり等いくつかの条件をクリアして点数を稼ぐ必要あり
普通預金 100万円以上
または 給与・年金受け取りなどサービス2つ利用
シルバー / ランク2 アプリ(スマート認証NEO)登録のみ 普通預金 50万円以上
または 給与・年金受け取りなどサービス1つ利用
ベーシック / ランク1 条件なし 条件なし

★ここが激変! 最大の変化は「アプリ登録のみでランク2」が廃止されることです。2026年5月以降、手数料無料枠(5回無料)を維持するには「50万円以上の預金」などが必須になります。

個人的には、仕組預金や外貨預金といったおかしな金融商品が関係なくなり、シンプルに普通預金の残高のみの判定となったのは歓迎です。

普通預金金利は?

住信SBIネット銀行普通預金金利は現在、執筆時点で、0.3%、一方で、定期預金なら1年もので 0.8% です。

この金利差と、ランクアップによる特典(手数料無料やデビット還元率)を天秤にかけて、預け先を検討する必要があります。

ちなみに、あおぞら銀行BANKなら、100万円までですが、普通預金金利は 0.75% です。

2. 特典の比較:おトク度はどう変わる?

手数料の無料回数だけでなく、デビットカードの還元率がランクに応じて「上乗せ」されるようになるのが新制度の目玉です。

【新旧比較】手数料・還元率

ランク
(新/旧)
ATM無料回数
(旧 → )
振込無料回数
(旧 → )
デビット還元率 (Point+)
(旧 → )
デビット還元率 (プラチナ)
(旧 → )
プラチナVIP / - - → 20回 - → 20回 - → 2.0% - → 2.5%
VIP / ランク4 20回15回 20回15回 1.25% → 1.75% 1.25% → 2.0%
ゴールド / ランク3 10回 → 10回 10回 → 10回 1.25% → 1.5% 1.25% → 1.75%
シルバー / ランク2 5回 → 5回 5回 → 5回 1.25% → 1.25% 1.25% → 1.5%
ベーシック / ランク1 2回 → 2回 1回 → 1回 1.25% → 1.25% 1.25% → 1.25%
  • 手数料:現行のランク4(20回無料)にいた人は、新制度のVIPへ移行すると無料回数が5回減ります。20回を維持するには1,000万円預けて「プラチナVIP」になりましょう。
  • 還元率デビットカード利用者は、ランクを上げるだけで還元率が最大+1.25%アップします。プラチナVIPのプラチナデビットなら2.5%という、クレカ顔負けの超高還元が実現します。

ただし増量されるのは期間限定ポイント

注意したいのはデビットカードの基本還元率 1.25% から増量される分は、すべて期間限定ポイントという点です。

デビットカードでのお支払いのみに使える、有効期間が3ヵ月のポイントです。通常ポイントは、500ポイント以上から現金・JALのマイルへの交換が可能ですが、期間限定ポイントは違います。

この点から見ると、あまり魅力はないですね。

⚡️ 結局、どうすればいい?

この改定を乗り切るための「新・攻略法」は2つです。

  1. 50万円を円普通預金に移す アプリ登録のみで無料枠を得ていた人は、3月までに残高を調整しましょう。
  2. メインバンク化して「サービス数」を稼ぐ 預金が少ない場合でも「給与・賞与受取」「年金受取」「口座振替」などを使えば、ゴールド(10回無料)を狙えます。

スケジュール: 新制度の判定は2026年3月末の状況からスタートします。 今から少しずつ残高やサービス設定を見直して、2026年5月のスタートダッシュを決めましょう!

重箱の隅的な疑問:「定額自動入金」の扱いはどうなるのか?

これまで、この住信SBIネット銀行では、「定額自動入金」を利用していると毎月30ポイントもらえたのですが、その扱いが変更になるのかどうか、リリース記事を見ただけでは分かりませんでした。

以下のFAQを見ると、「定額自動入金」ではポイントがもらえなくなるのかもしれません。そうだとすると、30円分、ちょっと残念です(笑)。

https://help.netbk.co.jp/faq_detail.html?id=7646&category=503&page=1

これからも追加で何かわかれば、ご紹介したいと思います。

最後に:ネット銀行に「官僚文化」は馴染むのか?

最後に少し個人的な懸念を。今回のリニューアルと並行して、住信SBIネット銀行は「ドコモ」の名前を冠する組織へと変貌します。

ご存知の通り、ドコモ(NTT)の母体はかつての国営企業である日本電信電話公社です。NTT法という縛りがあり、総務省経済産業省との繋がりも深く、天下りも多いでしょう。非常に強固な官僚組織としての側面を持っています。

一方で、ネット銀行の最大の価値は、既存の銀行にはない「スピード感」や「柔軟なシステム」、そして「ユーザーファーストな軽快さ」にありました。

お役所的とも言える重厚で保守的な企業文化が、真逆の性質を持つネット銀行の世界に持ち込まれたとき、これまでのような革新的なサービスが維持されるのか?それとも、手続きの煩雑化やシステムの硬直化が進んでしまうのか……。

今回の制度改定も、いわゆる金融数学の優等生のような、損得勘定の細かい配慮が見受けられます。

単なる名称変更に留まらず、中身まで「お堅い銀行」になってしまわないか、一人のユーザーとして注視していきたいと思います。