drambuieの日記

Life is a drambuie, a dram to be satisfied with

AIが書いた記事のほうが人気

ここのところがんばってブログ記事を書いていますが、結局、AIが書いた記事が人気。

AIが書いた記事のほうが人気

ここのところがんばってブログ記事を書いていますが、アクセス数を見ると、網戸の記事が人気のようです。 この記事は、かなりAIが生成した内容で手間はかかっていませんが、結果としては他の記事より成功しています。

気付き

これは、悔しいというより、面白いですね。私は火事に便乗してマシュマロを焼き始める人間です。 興味深い気付きがあり、そして、この新たなブログ記事のネタになりました。

なぜ「網戸」は人気だったのか?

グラスファイバーの網戸の記事でしたが、興味を引いたのは以下のような理由だと思います。

  • 季節的に6月のニーズに合致 ちょうど6月で、暑くなり始めた時期。網戸の需要が高まる季節にハマったでしょうか
  • セミリタイア層に刺さる「自宅快適化」テーマ 自宅で過ごす時間の多いセミリタイア生活を送っている方にとって、日々の暮らしを快適にする網戸は、興味を引くテーマだったのでしょう。
  • 日常の「気楽に読める話」 肩ひじ張らずに読める、日常生活に根ざした話題だったこともありそうです
  • グラスファイバー網戸」というニッチな話題性 一般的な網戸ではなく、「グラスファイバーの網戸」は、他のブログではあまり取り上げられていない話題だったかもしれません。ニッチな情報を探している人の目についたのかも

AIが書いた文章のほうが「読みやすい」可能性

テーマ以外の文章表現に良かった点はあるでしょうか。

この網戸の記事はAIが生成した内容なので、いつもの私の文章に比べて、変に気取っていなくて、親しみやすい文章だったと感じます。 いわゆる「巷にあるネット記事」の文章表現に近い記事だったと思います。

考えてみれば、私たちは常に膨大な情報に囲まれています。 そんな中で、いちいち感情を揺さぶられたり、深く考えさせられたりする文章ばかりでは、疲れてしまいますよね。 気軽に読める「週刊誌的な記事」のほうが、読者には好まれるのかもしれません。

会社員に必要な「心に響かない文章」の必要性

話は少し飛びますが、このAI記事の件で、昔の上司のことを思い出しました。

現場の人間が進捗報告すると、控えめな人は淡々とやったことを並べるだけだったりします。 逆に、ついつい「Aという問題が発生しましたが、Bという対策で乗り越えました!」みたいに、自分の苦労話や問題解決のドラマを語る人もいるでしょう。

ところが、その上司にかかると、その進捗報告がまったく心に引っかかることのない、「のっぺらぼう」のような文章に変わるのです。 「すべて世の中はこともなし」ではないですが、たとえ問題対応の報告でも、すごく滑らかな報告書になる。 私には到底書けないような、ある意味で完璧な文章でした。私が、この場で再現できないのが残念です。

おそらく、上司は上層部から余計な突っ込みが入らないように、細心の注意を払っていたのだと思います。 淡々とした報告には「結局よく分からないんだけど問題はないんだよね?」と聞かれるでしょう。 逆に、何か引っかかる表現があれば、指摘が入るかもしれませんし、現場からするとちょっとピントがずれた改善案が提案されることもあるでしょう。

「無謬の神話」という言葉がありますが、会社の経営層が見ている世界は、現場よりもロジカルで抽象的な世界です。 そして、部下たちが、その経営層に「無謬の世界」を見せている場合も少なくありません。 報告書だけを読んで組織を理解している経営層と、ネットニュースだけを見て世界を認識している引きこもりは似ているなんて言ったら怒られますか? (優秀な安楽椅子探偵みたいなヒーローもいますが) とはいえ、経営層が組織内の一次情報をすべて把握するのは不可能ですから、基本的に、他人が要約した二次情報で組織を理解していることは間違いありません。

「感情を排し、事実のみを淡々と」だけでは十分ではありません。経営層が見ている、ロジカルで概念的なビジネスの見方に沿った形で情報を伝える。 これは、部長クラス以上のビジネスにおいて重要なスキルだったのでしょう。

まとめ:AIは「感情を揺らさない情報伝達」のプロになる?

「感情を無駄に揺らさない」「心に響かない」文章は、まさにAIが得意とするところではないでしょうか。 インターネットにある大量のテキストを学習したAIは、世の中によくあるような文体でテキストを生成します。 企業内にある膨大な情報も、現在、企業内のAI(ローカルLLM)により学習されています。ビジネス文書に適した生成AIも開発が進んでいます。

ブログのような個人の発信では「心に響く文章」が大切だと考えがちですが、 時には「心に引っかからない文章」や「ありがちな表現」が、効率的に、多くの人に受け入れられることがある。 特に、日常生活の情報提供においては、AIが生成するクセのないような文章が、人間が書くものより優れている場合もあるのかもしれません。