除湿機能付き空気清浄機 シャープ KI-TD50-W:ファーストインプレッション
15年間使った空気清浄機が動かなくなってしまい、ついに買い替えることになりました。 特にじめじめした日が多い季節に活躍してくれるように、今回は除湿機能もついたものということで、シャープのKI-TD50-Wを購入しました。
過去の検討記事は以下になります。 drambuie.hatenadiary.org
このモデルを選んだのは、やはり空気清浄と除湿という一台二役の機能に魅力を感じたからです。使い始めてまだ間もないですが、早速感じたことをレビューしていきたいと思います。
基本スペック紹介
まずはKI-TD50-Wの基本的な仕様を確認しておきましょう。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 適用床面積(空気清浄) | ~21畳(35m²) |
| プラズマクラスター | 25000 |
| 除湿方式 | コンプレッサー方式 |
| 除湿能力(50/60Hz) | 5.0/5.6L/日 |
| 加湿能力 | 最大 400mL/h |
| 外形寸法 | 幅 350 奥行 285 高さ 656mm |
| 質量 | 約 13.0kg |
空気清浄機能に加えて、除湿・加湿の両機能を搭載した除加湿空気清浄機という位置づけです。特に除湿はコンプレッサー方式で、しっかりとした能力を持っています。
【補足】プラズマクラスター25000ってどういう意味?
ここで「プラズマクラスター 25000」という数字について補足します。この 25000 は、シャープ独自の空気浄化技術である「プラズマクラスターイオン」の濃度を表しています。
具体的には、製品を運転した際に、空気 1cm3(立法センチメートル)の中に約 25,000 個のイオンが存在することを示しています。
イオン濃度が高くなるほど、以下のようなより強力で素早い効果が期待できます。
- 素早い除菌・脱臭: 空気中の浮遊ウイルスやカビ菌、タバコやペットなどの付着臭の分解・除去スピードが向上します。
- 付着カビ菌の増殖抑制: カーテンや衣類などに付着したカビ菌の増殖を抑制する効果が期待できます。
- 静電気抑制: 静電気を素早く取り除き、花粉やハウスダストが壁や床に付着するのを防ぐ効果が高まります。
25000 は、より高濃度でパワフルな効果が期待できるクラスとなっており、リビングなどの広い空間や、空気の質にこだわりたい場合に適した仕様です。
本体は大きい
空気清浄以外に除湿機能もあり、コンプレッサーが内蔵されているため、そのせいもあると思いますが、かなり大きさは大きいです。特に高さは 65.6(cm) と、一般的な空気清浄機と比べると存在感があります。購入前に置くスペースをしっかり測っておくことをおすすめします。
しかし、その大きさにもかかわらず、デザインは結構良いです。全体的に曲線を生かした丸みのあるフォルムとなっており、圧迫感を感じさせすぎず、現代的なムードがあります。個人的には、このシンプルでモダンな外観に、台湾の企業に買収された効果(鴻海精密工業によるシャープ買収)を感じる部分もあります。より洗練された、グローバルスタンダードに合わせたデザインになったのではないでしょうか。カラーも白で統一されているため、インテリアにも馴染みやすい印象です。また、本体下部にキャスターがついているため、移動は比較的スムーズにできます。
動作音が静か(空気清浄時)
空気清浄機として使う分には、動作音は非常に静かです。特に「弱」運転時はほとんど音が気にならず、寝室に置いても睡眠を妨げられることはありませんでした。「中」や「強」にすると運転音が大きくなりますが、それでも許容範囲内です。
- 空気清浄(弱): 23(dB)
これまでの古い機種と比べると雲泥の差で、普段使いで音が気になることはないでしょう。花粉の時期や来客前など、一気に空気をきれいにしたい時にだけ「強」を使うようなイメージです。
除湿運転は室温が上昇する
さて、本命の除湿機能についてですが、湿気をしっかり取ってくれるのはさすがです。実際に一晩(約 8 時間)運転させてみたところ、水タンクには 1(L) 程度の水が溜まっており、その除湿能力を実感できました。
ただし、注意が必要なのは、除湿運転を行うと室温が上昇するという点です。これは、コンプレッサー方式の除湿機に共通する特性で、湿気を取る過程で熱が発生するためです。
購入した時期が肌寒い日もあったため、室温が上がっても問題なく使えましたが、気温の高い日に除湿運転をすると、部屋がムッとした暑さになってしまう可能性があります。そのため、除湿する際は、エアコンの冷房を併用する必要が出てきそうです。
- 除湿空気清浄(弱): 38(dB) と、空気清浄だけよりは音が大きくなります。
水回りは一体型で要注意
KI-TD50-Wのタンクは、除湿で集めた水分を溜める場所と、加湿のために水を入れる場所が一つの水トレーで兼用されています。ただし、上段と下段に分かれていて、上段は加湿用の水を入れる部分、下段が除湿した水が貯まる部分になっています。
これは部品点数が少なくなるというメリットがある一方で、衛生面で注意が必要な点です。
除湿で溜まった水は、室内の空気中の汚れやホコリを含んでおり、そのまま放置するとカビや雑菌が繁殖する原因となります。そのカビ菌などが発生した水トレーから、今度は加湿運転で水分を蒸発させてしまうと、カビの胞子を室内にまき散らしてしまうことにもなりかねません。
そのため、加湿機能を使う場合は特に、水トレー内部をこまめにチェックし、カビが生えていないか確認する、丁寧なお手入れが必須となります。清潔な水を使用し、定期的な洗浄を心がけましょう。
【本体側の衛生対策】
ただし、本機では衛生面を考慮した機能も搭載されています。
- Ag+イオンカートリッジ搭載: トレーにAg+イオンカートリッジが搭載されており、タンク内の水のヌメリやニオイの原因となる菌を除菌し、清潔に保つ工夫がされています。交換目安は約 1 年です。
- 抗菌・防カビ加湿フィルター: 加湿フィルターも抗菌・防カビ加工が施されており、トレーと合わせて清潔を保つ設計です。定期的(1ヶ月に1回程度)にフィルターのお手入れが必要です。またこの加湿フィルターの交換目安は約 5 年となっています。
夏場の蒸し暑いシーズンでの評価は来年
今回は秋口の購入となり、本格的な夏の蒸し暑いシーズンでの除湿機能の性能や、室温上昇の問題点がどれほど影響するかを試す機会がありませんでした。
このKI-TD50-Wの真価が問われるのは、やはり「夏場のじめじめした時期」でしょう。除湿による室温上昇と戦いながら、どれだけ快適な空間を保てるのか。これについては、来年の夏に改めてレビュー記事を書きたいと思っています。
現状としては、空気清浄機としての静音性、デザイン、そしてコンプレッサー式によるしっかりとした除湿能力に満足しています。
(この記事は、2025年10月上旬に記載されました)